協賛イベント 露口啓二「移住」(zolin gallery)

下記のとおり写真家・露口啓二の個展が開催されます。
本展は、2024年に刊行された露口の新作写真集『移住』(赤々舎)に収められた写真をベースに構成される予定です。会場は、写真家・佐藤祐治が主宰する写真ギャラリーzolin galleryとなります。
当会及び姉妹団体である長万部写真道場研究所が本展に協賛しています。
本作は、近代以降に開拓地とみなされ拓かれてきた「北海道」の現在の姿、のみならず東京や福島を射程に2017年から撮影されています。殖民国家と移住者が作り成してきた景観を通して、そこから取り除かれてきた先住者の姿を、あるいは被支配と対を成しつつも不可視の域に位置する存在をも、鋭く見定めようとする、極めて批評的、挑戦的な作品です。
露口は、同作写真集によって2025年日本写真協会賞作家賞を受賞しています。加えて、氏のこれまでの代表作である〈地名〉シリーズは、道内の写真表現に大きな影響を与えており、北海道立近代美術館に収蔵されているほか、現在も批評や研究が進んでいます。本展で発表される〈移住〉シリーズも同様に、これからの北海道の写真表現に少なからぬ影響を与えることでしょう。
本展は〈移住〉を間近で展覧できる、道内では大変貴重な機会となっています。ぜひ多くの方に足をお運びいただければ幸いです。
また、会期初日6月21日は、単著『孤島論』(2025年、インスクリプト)を上梓されたばかりの批評家・詩人の倉石信乃氏を東京からお呼びしてギャラリートークが予定されています。詳しくはギャラリーHPのご案内を確認してください。
(敬称略)
文責・中村
zolin gallery 露口啓二「移住」
https://zolin.biz/archives/696
展示概要
■展示タイトル:露口啓二「移住」
『移住』は2017年から露口啓二が撮影を始め、2024年に赤々舎より写真集が刊行されました。
本展では、写真集『移住』に収められている作品を中心に展示します。
会期初日には、露口の写真集の寄稿者である批評家の倉石信乃氏との対談イベントにより作品の真髄に迫ります。
※写真集『移住』(赤々舎 2024)会期・営業日
■会期:2025年06月21日(土曜日)ー 2025年07月06日(日曜日)
■営業時間帯:
土曜日:12:00 ー 18:00
日曜日:12:00 ー 17:00
月曜日:19:00 ー 21:00
※展示初日6月21日は13時30分より展示会場でイベント準備がありますのでご注意ください
場所:zolin gallery
住所:北海道札幌市南区澄川5条12丁目11−17 ( アクセス情報)
入場料:無料
協賛:北海道開拓写真研究協議会 / 長万部写真道場研究所
後援:SANON Design、WOOD LINK furniture & gallery
協力:大友恵理、大友真志、中村絵美
会場地図