北海道開拓写真研究協議会について — 開拓写真アーカイヴとネットワーク化のための組織—

戦後復興期にカメラが一般に普及し始めたこともあり、北海道では多くの写真愛好者が、旧満州や樺太などからの引き揚げ者や東京や大阪などでの空襲被災者による戦後開拓、先住民族、アイヌの日常の暮らしなどを撮影してきました。地域に根ざした視線で、北海道の風土と生きる人々の姿をとらえた「北海道写真」とも言うべき、これらの写真群は、現在の北海道という地域の成り立ちを考える上で、極めて貴重で重厚な記録となっています。

しかしながら、調査や保管などは、十分に進んでいるとは言えません。写真家の没後は、写真自体が散逸する可能性が高く、また公的機関に収蔵されても、実質的に「死蔵」となっているケースもありえます。

個人や団体、公的機関の垣根を越えたネットワークを作り調査・研究を進めること、そうした「北海道写真」のアーカイヴを構築していくこと、誰でもがその価値を共有し、文化的な財産として将来につなげていくことが、当協議会の目的です。

 


  • 調査・研究

地域内外での情報収集、保存・管理方法の研究、協議会メンバーでの活発な議論を行います。

  • フォトアーカイヴの構築

長万部写真道場写真、その他の現存資料を包括可能なデジタルアーカイヴの作成を目指します。

  • 価値の共有

当サイトから北海道写真の魅力、価値を発信していきます。
活動の成果を元に、展覧会やフォーラムの開催を行います。

  • 設立年月日

2016年10月1日